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RPGっぽい独特なゲーム。

操作はだいたい矢印キーで移動、zキーがキャンセルと押しながら方向転換、xキーでメニューとヘルプ（重要！）、cキーで決定、a、s、dキーでフィールドスキルの使用、この他にスペースキーで特殊な操作が出来たりもする。

戦闘等の基本はシンボルエンカウントのRPGっぽい構成だがシステムは非常に特殊。ここで説明するのは難しいが、レベルの概念が無く、行動は全てAPを消費し減ってきたら控えに回って回復、使用できるコマンドは装備品で変化、戦闘中は逃走は出来ないが某時の砂のようなリトライは何度でも可能、みたいな感じかな。最初のダンジョンがチュートリアル形式になっているのでそこである程度覚えられるはず。この他にも移動中にはフィールドスキルを使った謎解きのような場面もあったりする。

このゲームはまずグラフィックや演出関連が秀逸。手作り感溢れるマップチップやキャラクターデザイン、それにBGMも含めてこれぞフリーゲームと言った感じの気取らないチープさで本当に良く出来ている。またテキストが吹き出しのように表示される点も面白いしマップの繋がり等の完成度も高く、特に最初の町にたどり着いた時の興奮はこれまでプレイした中でもトップクラスだったよ。

戦闘のシステムに関しても完成度が高く、オリジナリティのある構成に加えて尖った効果のスキルが多数ある中で全体のバランスが取れているってのは本当にすごいと思う。敵がこのゲームのシステムに沿った個性的な行動をするのも面白く、仲間を加えたり新たに入手した装備によって先手を取って一気に蹴散らせるようになったりする部分も良い。またいきなりほとんどの場所に行けてしまうという自由度の高さも特筆すべき点だと思う。
 
難易度は高い。ボスや一部の雑魚はとにかく強く、味方ステ上げ+攻撃+回復みたいな一般的なRPGの戦い方だとまず勝てない。このゲームの場合レベル上げが出来ないのでだいたい装備品でやりくりして負けながら勝機を見つける必要があり、この作業がゲームの醍醐味になっている。どの敵にも弱点はしっかり設定されていて、その攻略法にたどり着いてからのここで○○がしのげば勝てるみたいな感触はこのゲーム独特で素晴らしく、勝った後の報酬とかのバランスも良く出来ている。

ただ若干厳しすぎる感じもあったかなぁ。付属の説明には「その場の戦力で何とか勝てるはず」とあってメンバーと装備を最適化できればほぼ確実に勝てるんだろうけど、まぁ自分はそこまでたどり着けずかなりの運ゲーを強いられましたよ。全く勝ち目が見つからなかったり必要な装備が足りずに戻ったりする際はリトライをあきらめる場面も出てきて、その辺りの感触がイマイチだったせいで☆５には惜しくも届かなかった。

ちなみにこのゲームはシンボルごとの敵が固定ということもあり、自分の場合せっかくだからと雑魚敵を含む全てのシンボルを一度は倒そうと思ってプレイしてました。道中の宝を守る敵はいずれも尖った強さがあってこちらの勝てた時はうれしい。さすがに終盤は面倒になったので何体か放置してるけど、まぁ気が向いたらまたプレイしようかな？

あとはいくつか見れてないイベントがあるっぽいのはやや不満。んー、一応隅々まで回ったつもりではあるんだけど、イベントによってはタイミング云々もあったんだろうか。ググっても全く引っかからないようなマイナー作品だけど、手応えのあるRPG風ゲームを求めているなら是非是非、是非（！！！）おすすめしたいです。上手い人の攻略動画が見てみたい。


　　　　　

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