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フックを駆使して進むゲーム。

操作はマウスで、左クリックで決定とフック射出、右クリックでジャンプ、カーソルに従って自機が移動する。フックを天井やオブジェクトに向けて打つとそこに引っかかり、その動きを使って段差を越えたりしてステージを進んでいく。落ちたりトゲ等に当たるとミスで手前のチェックポイントからやり直し。残機は無いが一部ステージには制限時間があり、それを超えるとゲームオーバーとなる。

このゲームは演出面の出来が最高に良いね。グラフィックではキャラのアニメーション、ステージの仕掛け、背景いずれもクオリティが非常に高いし、BGMも良曲揃い（特に４面は好き）でとにかく単純にプレイしてて楽しいんだよなぁ。またシナリオと共にステージがガラリと変わるのも面白いし、それぞれのギミックも非常に良く考えられていると思う。それからテキストに関してもアクションが忙しい中で邪魔にならずに読めるようになっていて、この構成もすごいと思うよ。

難易度は普通ぐらい。後半ステージはさすがに繊細かつ大胆な操作を要求される部分も増えるけど、自分の場合２時間ぐらいでエンディングまで行けたのでそれほど厳しくは無いと思う。前作は難しすぎて理不尽に感じた部分もあったけどね、今作は制限時間の設定とかは上手く調整されているんじゃないかな。またリトライの速さは特筆すべき点（特にステージ５の上昇する部分は素晴らしい）だし、時間切れになってもその回でミスになるまでプレイ出来る仕様も良い。 
 
そして個人的にはこのゲームがフリゲ2016の投票で１位になったりと世間的に高評価を得ているってのもうれしいねぇ。自分はこれまで九州大学物理研究部「Qpic」が作ったゲームの感想を３０本以上も書いているけど、まぁネット上の感想がこのブログにしかないようなゲームばっかりの鳴かず飛ばずの状態からこんな名作が生まれるとは思ってなかったよ。いやいや、素晴らしい。これの前作のような磨けば光る原石は沢山転がっているはずなのでね、こんな感じに報われるゲームがもっと増えて欲しいと思いますね。はい。


　　　　　

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